0−0のスコアのままで迎えた後半35分、バイーアのトルシーダで埋まったアルキバンカーダの2階席の1箇所で穴が空き、20mの高さから数人が落下、そのうち7人が帰らぬ人となってしまった。
老朽化していたコンクリートの床の部分が抜け落ちてしまった。
支えとなるはずの鉄骨の基礎部分は錆びてしまっていた。
主審は試合を中断、観客をスタジアムの外やグラウンド内に避難させた。
試合は0−0のままで成立し、バイーアは1試合を残して来期のブラジレイロン・セリエBへの昇格が決定した。
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6万人以上を収容するフォンチ・ノーヴァは1951年に完成。
以前から老朽化が顕著であり、それは指摘され続けていた。
ブラジルというと2014年のワールドカップ開催が話題になっており、もちろんサルバドールも開催都市の1つに上がっている。
ただしこのフォンチ・ノーヴァはその会場候補ではなく、アレーナ・ダ・バイーアという新スタジアムを建設する予定になっていた。
ただ、その建設予定地は未定とされ続け、国内各都市の中でも特にこのサルバドールは計画段階で遅れている都市だった。
そしてこの事故の後の27日火曜日、バイーア州政府により、フォンチ・ノーヴァの閉鎖と解体が決定した。
その決定と同時に、フォンチ・ノーヴァの解体後、そこに新スタジアムが建設されることも決定した。
建設予算は3億5000万ヘアイス(約210億円)とされている。
新スタジアムの建設計画の中には、立地の良いフォンチ・ノーヴァを解体してそこに建設する案も以前からあったが、サルバドール市街地郊外の高速道路脇、もしくは新設する地下鉄の駅に近い交通の至便な場所に建設するという案もあった。
さらに、バイーアのライバル:ヴィトリーアがバハドンを専用スタジアムとして持っていることもあり、州政府や州サッカー協会は、新スタジアムを求めるバイーアとヴィトーリアとのバランスをとることも難しかったようだ。
それが皮肉にも、この悲劇的な事故が新スタジアム建設地の素早い決定を後押しする結果となった。
また、バイーア州サッカー協会は、亡くなった7人の親族に対し、補償金として2万5000ヘアイス(約150万円)の保険会社からの支払いが決まったことを明らかにした。
この金額が、貧富の差が激しいであろうバイーア州の平均所得と比較して、どのくらいのものなのかは僕には全くわからない。
ただ、巨額のスタジアム建設費と比べれば、これでは少なすぎるように思うのだが。
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僕は一昨年にフォンチ・ノーヴァでのサルバドール・ダービーを観戦することができたのだが、「これだけ大きいのに、こんなにボロいスタジアムがいまだにあるのか」とちょっとビックリした。
スタジアムの『年齢』はマラカナンやモルンビーとそう変わらないのだが、見た目の差は歴然で、「管理が全然行き届いていないのだろう」と感じたのを覚えている。
立っているのがやっとの『おじいさん』のようなスタジアムに見えた。
ただそれも、僕のようなサッカー観光客にとってはノスタルジーを感じることのできる風情のあるものだったが。

↑フォンチ・ノーヴァの片方のゴール裏にはスタンドがない(Photo by ファナチコ)
南米のスタジアムはたいがいどこも揺れるので、フォンチ・ノーヴァでの観戦中の揺れはさほど気にならなかった。
でも、抜け落ちた床部分の写真を見ると、コンクリートが『薄い板』のようにしか見えない。僕の立っていたその足元もそれと大差ないものだっただろう。
だからあれだけ揺れたのか、と考えると恐ろしい・・・
この7人の方の犠牲を無駄にしないよう、CBFや各州サッカー協会には素早く動いてもらい、各地のスタジアムの点検を実施してほしい。
実際に危険なスタジアムを名指しする記事も出始めている。
老朽化が酷いとはわかっていたが、ここまでのものとはブラジル人たちは思っていなかったのだろう。
ワールドカップの新スタジアム建設云々ではなくなってきた。
このままでは、週末に試合を開催できるスタジアムがなくなってしまう・・・
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南米のスタジアムは古いのでよく危険だと聞きますが、今回の事故はビックリしました。
Minakoはまだ海外のスタジアムに行ったことがないのでリーベルのホームスタジアムやマドリードのサンティアゴ・ベルナベウやビセンテ・カルデロンとかに行きたいと思っていますが、古いかもしれないので少し不安です。海外は収容人数が多いのでそこも少し不安です。
サルバドール・ダービー(Ba-Viといいます)の時は本当に盛り上がって、最高でした。
また、州リーグの時のまったりとした感じも最高でした。
フォンチ・ノーバがなくなったら本当に寂しいです。しかし、今回のニュースは悲し過ぎますね。
浦和ショックで何も手につかず・・・
>Minakoさん
リンクありがとうございます。
南米でも今回の事故のようなことはそうあることではないと思いますが、鉄骨の錆びなどは各地で見られるので心配ではあります。
僕はサンチアゴ・ベルナベウには10年くらい前に行きましたが、南米のスタジアムと比べることができない素晴らしいものでした。今はもっと良くなっているんじゃないでしょうか?
収容人数が多いスタジアムは雰囲気が最高だし、僕は魅力的だと思いますよ。
>bahiaさん
何度も行かれてたのですね。お名前からそうだろうなと推測しておりました。
サルバドール・ダービーは『Ba-Vi』と言うのですか。バハドンでやるときは『Vi-ba』になるのですね?
僕は1度だけのフォンチ・ノーヴァ体験でしたが、そこに集まるトルシーダも含めて、独特の味のあるスタジアムだと感じました。
寂しい話ですが、これも時代の流れなのでしょう。新しいスタジアムに期待したいです。
亡くなった方々にきちんとした補償がされることを願います。
他のクラブへ行くかもしれません。
アルセのコメントが見つけられなかったので、本人の気持ちは僕にはわからないのですが・・・